オリックス・バファローズの山本由伸投手。
最速159km/hの豪速球に一級品の変化球を備えた、WBCでの活躍も記憶に新しい日本のエースです。
2022年シーズンは2年連続の投手4冠、86人目のノーヒットノーラン達成と大活躍しチームを26年ぶりの日本一へと導きました。
日本屈指の右腕へと成長した山本投手は、プロでどのような成績を収めてきたのでしょうか?
年度ごとの成績&年俸を、その年の活躍シーンと合わせて振り返っていきましょう。
(※年俸はその年のオフに更改された金額)
試合数 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 完投 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 | 勝率 | |
2017 | 5 | 1 | 1 | 5.32 | 0 | 20 | 8 | 14 | .500 |
2018 | 54 | 4 | 2 | 2.89 | 0 | 46 | 18 | 17 | .667 |
2019 | 20 | 8 | 6 | 1.95 | 1 | 127 | 39 | 31 | .571 |
2020 | 18 | 8 | 4 | 2.20 | 1 | 149 | 43 | 31 | .667 |
2021 | 26 | 18 | 5 | 1.39 | 6 | 206 | 42 | 30 | .783 |
2022 | 26 | 15 | 5 | 1.68 | 4 | 206 | 47 | 30 | .750 |
通算 | 149 | 54 | 23 | 1.95 | 12 | 753 | 197 | 159 | .701 |
プロ1年目・2017年 一軍デビュー〜プロ初勝利
試合数 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 完投 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 | 勝率 |
5 | 1 | 1 | 5.32 | 0 | 20 | 8 | 14 | .500 |
ルーキーイヤーは二軍スタート。
5月9日のウエスタン・リーグ広島戦で、公式戦初登板を果たします。
その後、8試合で防御率0.27と好成績を収め、8月に一軍昇格。
8月20日のロッテ戦で一軍デビューし、勝敗はつかなかったものの自己最速151km/hをマーク。
続く8月31日の同じくロッテ戦、5回2失点でプロ初勝利を飾りました。(高卒1年目での初勝利は26年ぶりの球団記録)
年俸:800万円(300万UP)
プロ2年目・2018年 10代では初のホールドポイント36
試合数 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 完投 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 | 勝率 |
54 | 4 | 2 | 2.89 | 0 | 46 | 18 | 17 | .667 |
2年目はセットアッパーとして躍動します。
4月28日のソフトバンク戦で初ホールドを挙げると、西武戦で初セーブ。(球団史上2位タイの若さ19歳8ヶ月での記録)
その後15試合連続ホールドと、10代のリーグ記録を更新。
最終的にリーグ2位(10代では史上初)のシーズン36ホールドポイント達成と、飛躍の年になりました。
オフには、翌シーズンは「もう一度先発へ転向する」と明言。
年俸:4000万円(3200万UP)
プロ3年目・2019年 最優秀防御率のタイトル奪取
試合数 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 完投 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 | 勝率 |
20 | 8 | 6 | 1.95 | 1 | 127 | 39 | 31 | .571 |
4月2日のソフトバンク戦で2年ぶりの先発マウンドに登ると、8回一死までノーヒットの好投。
6月28日の西武戦でプロ初の完封勝利を収めます。
この年、自身初の規定投球回に到達して防御率1.95を確定させ、最優秀防御率のタイトルを獲得。(1.95は両リーグ唯一の1点台)
11月のプレミア12ではセットアッパーとして選出され、侍ジャパン初優勝に大きく貢献しました。
年俸:9000万円(5000万UP)
プロ4年目・2020年 圧巻の31イニング連続無失点
試合数 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 完投 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 | 勝率 |
18 | 8 | 4 | 2.20 | 1 | 149 | 43 | 31 | .667 |
新型コロナによって開幕が遅れる中、6月21日の楽天戦に先発し、チームに初勝利をもたらします。
その後、8月には日本人最長となる25イニング連続三振を達成。
9月15日の楽天戦から10月13日のソフトバンク戦にかけて、31イニング連続無失点の記録をマークします。
この年はリーグ最多149奪三振を奪い、千賀滉大選手とともに最多奪三振のタイトルを獲得しました。
年俸:1億5000万円(6000万UP)
(球団高卒5年目での1億超えはイチローさん以来)
プロ5年目・2021年 投手4冠を獲得し沢村賞投手に
試合数 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 完投 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 | 勝率 |
26 | 18 | 5 | 1.39 | 6 | 206 | 42 | 30 | .783 |
5年目は初の開幕投手としてシーズンをスタート。
交流戦では3勝を挙げ、チームの交流戦優勝と自身のMVPをWで獲得します。
8月には日本代表として東京オリンピックにも出場し、初戦(対ドミニカ)と準決勝(対韓国)で好投。
日本の金メダルに大きく貢献しました。
山本投手の活躍もあり、この年はチームが25年ぶりのリーグ優勝を果たします。
自身もキャリアハイの18勝を挙げ、勝利数・勝率・防御率・奪三振すべてでリーグトップとなり、球団初の投手4冠を達成。
オフには全会一致で沢村賞を獲得したほか、パリーグMVP、ベストナイン、ゴールデングラブ賞などタイトルを総なめにしました。
年俸:3億7000万(2億2000万UP)
(高卒6年目ではダルビッシュ有投手を超える史上最高額)
プロ6年目・2022年 ノーヒットノーラン&2年連続の4冠
試合数 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 完投 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 | 勝率 |
26 | 15 | 5 | 1.68 | 4 | 206 | 47 | 30 | .750 |
6年目は、2年連続の開幕投手として白星発進。
6月18日の西武戦では、史上86人目のノーヒットノーランを達成します。
その後も勝ち星を重ね、終盤にソフトバンクを逆転しチームは2年連続のリーグ優勝。
日本シリーズでもヤクルトを破って日本一となり、昨年のリベンジを果たしました。
この年も投手4冠を獲得し、プロ野球史上初の2年連続4冠の快挙を達成。
沢村賞、パリーグMVP、ベストナインも連続受賞し、まさにタイトル尽くしの1年となりました。
年俸:6億5000万円(2億8000万UP)
まとめ
山本由伸投手のプロでの成績を振り返りました。
2021年・2022年と、投手部門のタイトルを総なめにしてきた山本投手。
2023年シーズンの抱負を問われると
「去年の自分をすべて上回りたい」と力強く語っていました。
2023年はどんな進化した姿を見せてくれるか、期待したいですね。
今年も若き日本のエースの活躍に注目しましょう。
試合数 | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 完投 | 奪三振 | 与四死球 | 自責点 | 勝率 | |
2017 | 5 | 1 | 1 | 5.32 | 0 | 20 | 8 | 14 | .500 |
2018 | 54 | 4 | 2 | 2.89 | 0 | 46 | 18 | 17 | .667 |
2019 | 20 | 8 | 6 | 1.95 | 1 | 127 | 39 | 31 | .571 |
2020 | 18 | 8 | 4 | 2.20 | 1 | 149 | 43 | 31 | .667 |
2021 | 26 | 18 | 5 | 1.39 | 6 | 206 | 42 | 30 | .783 |
2022 | 26 | 15 | 5 | 1.68 | 4 | 206 | 47 | 30 | .750 |
通算 | 149 | 54 | 23 | 1.95 | 12 | 753 | 197 | 159 | .701 |